硫化染料
硫化染料とは、染料に硫黄原子を含む染料で、硫化ナトリウムを加えたアルカリ性還元浴で染めます。 一般的に不鮮明な色相ですが、複雑で味わいのある色をしています。塩素漂白に弱く、再現性はあまりありません。 また、高濃度で染めて洗浄が不十分の場合、日が経つと染料の硫黄分が酸化して硫酸に変わり、セルロ-ス繊維を脆化させる欠点があります。デニムの染色にも使用されています。
※ 上の表はあくまで一般的な評価です。染料によっては強いものもあります。
※ 再現性・・・別の人が同じ条件で行えば、いつどこで染めても同じ色が得られること
硫化染料で染められる素材
綿・麻・レーヨン・テンセル・キュプラなどのセルロース繊維
硫化染料の染め方
帆布(綿・和紙混)を硫化染料でオリーブ色に染める染色例です。
順番 | 画像 | 説明 |
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1 | 硫化染料を硫化ナトリウムで溶かし強いアルカリ還元液を作成します。 | |
2 | 温度を95℃まであげて30分間、染色します。 | |
3 | 水洗い後、完全に発色させるために酸化液に浸します。 | |
4 | 酸化後、水洗い・脱水・乾燥で完成です。 |