染色に役立つ用語や単位、繊維・テキスタイルの解説などの用語集です(用語辞典)。「た」~「と」で始まる用語を収録しています。
染料・染色用語辞典 た~と
染料・染色用語「た」
薄い色。濃度の低い色。あっさりとした淡い色は柔らかく優しい印象を与えます。
別称:テレピン精油・ターペンタイン、英語表記:Turpentine。油彩技法で最もよく使用する揮発性溶剤。松脂から蒸留分解して得られる。バルサムのテレピンと区別するため、テレピン精油、精留テレピンと呼んだりする。テレピンの主成分はα-ピネン、β-ピネン、ベンジン等。空気に触れると酸化によって樹脂化する傾向がある。
大豆繊維(MSPF)
中国製の改質大豆たんぱく繊維ニットは1994年に開発。PVAとの混合物からなっている。透湿性良好。手触りはヌメリ感がある。アミノ酸を多く含有しているため体によくなじむ。洗濯収縮率と漂白性に問題がある(断面・溝の形が不規則な精ため)。今後高い評価を受けるには特別のノウハウが必要。そのため日本の技術協力を要請中。反応・酸性で染まる。
タイ・ダイ(tie・dye)
布地の一部を糸で縛って染め開くと朝顔状に染まらない部分ができる絞り染めのこと。
tie=絞る ・ dye = 染める
ダブル巾
織物の90cm以上の巾をダブル巾という
炭酸カリウム
K2CO3 ・比重 2.428 ・白色の粒状または粉末。・吸湿性有。
タンニン酸
植物に由来し、蛋白質、アルカロイド、金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称。分子量としては500程度の低分子化合物から20,000に達する巨大な物まである。タンニン酸と称されることもある。タンニンという名称は「革を鞣す」という意味の英語。タンニンの定義に合致するような化学構造上の分類名がないため、より広い範囲にあたるポリフェノール化合物の一部として呼ばれることが増えている。ただし食品化学などの分野では、便宜上これ以降もタンニンという名称が用いられている。
タンブラー タンブルドライヤー
回転する多孔ドラム内でリラックスしながら、もみ作用を与えて高級な風合いに仕上げる乾燥仕上げ機。内部には突起したクロスピースがあって布は上昇と落下を繰り返す。
染料・染色用語「ち」
多孔状の円筒管を芯にして糸を円筒状に巻き取ったもの。
チ-ズ染色
多数のチーズを一度にパッケージ染色機で染色すること
チオール基
チオールは水素化された硫黄を末端に持つ有機化合物でメルカプタンとも呼ばれる。チオールはR-SH(Rはアルキル基)であらわされる構造を持ち、アルコールの酸素が硫黄で置換されたものと等しいことから、チオアルコールとも呼ばれる。また置換基として呼称される場合はチオール基と呼ばれ、水硫基、メルカプト基、スルフヒドリル基と呼称されることもある。
チオグリコール酸(メルカプト酢酸)
C2H5O2S パーマ液に使われる。
チオゲン
有機メルカプト化合物。これを加えることによって排液の中和時に硫化水素の発生が少なくなる。
チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)
Na2S2O3 塩素中和剤の成分。塩素、水との反応で硫酸(H2SO4)や塩酸(HCl)と言った物質の生成が生じるが、その生成量はごくごくわずかであり何ら問題はない。
置換
ある化合物中の原子や原子団を、他の原子や原子団で置きかえる化学反応。置換反応。
潮解
固体が大気中の水蒸気を吸収して溶ける現象
直接染料ジアゾ化
ジアゾ化をすることによって堅牢度がUPする(洗濯・酸・アルカリUP)Kayaku Direct なら可。しかし色相は変化する。
染料・染色用語「つ」
合成インディゴのひとつ。通常のインディゴよりキレイ目な発色で堅牢度もやや高い。注染に使用されることが多い。
つや出し剤
ポリエチレン類、ワックス類のエマルジョンが使用される。アクリル類やウレタン類もフィルム形成を狙って使用されることがある。
染料・染色用語「て」
虫歯抑制作用や抗菌作用などがあるとされている。(これらの作用は緑茶のポリフェノールにもあるが,テアフラビンの方が効果が高いとされている。)
ディップ
浸漬のこと
テーリング
布の染めはじめの一端と末端の色違いのこと。縦の方向に色が少しずつ変わっている状態。連続染色のときに発生しやすい。吸尽速度の遅い染料などが好ましい。昇温・無機塩にも注意。
デシテックス(dtex)
生糸及び人造繊維の短繊維およびフィラメント糸の太さを表すのに用いる。線密度の単位の一つで、繊度ともいう。1dtex=1g/10,000m
デニール(denier)
絹糸・ナイロン糸などの太さを表す単位のこと。長さ9000メートルで、質量が1グラムのものを1デニールとする。略号「d」。
電解質
水などの溶媒に溶かしたとき,その溶液が電気を通すようになる物質を電解質という。
電気分解
一対の電極を電解質溶液,融解塩などのイオン伝導体に入れて,外部から電流を通して化学変化を起こさせる操作。普通の化学反応としては起こり得ない反応を起こさせることができる特徴を持つ
テンセル(リヨセル)
ユーカリ(木材)を特殊な溶剤で溶かして作られる(溶剤紡糸法と呼ぶ)再生繊維。
繊維の断面が円形であることから強度が高く、湿潤時の収縮や強度の低下が少ない。
溶剤を回収して再利用するため、廃液が環境中に放出されず、地球にも優しいエコロジカルな繊維。
染料・染色用語「と」
有毒ガス発生の恐れがあるような薬品を取り扱うための強制排気装置つきの作業場所。またスイッチが切られているときは逆流するので排気口はしめましょう。
トリエタノールアミン(ラウリル硫酸トリエタノールアミン)
透明な粘稠液体 比重(20/20℃):1.1258 沸点:361℃ 凍結点(℃):21.2 粘度(20℃):1013cps
トリアセテート
アセテートと同じように木材パルプのセルロース成分に酢酸を作用させて作る半合成繊維。
適度な吸湿性、放湿性、保温性があり、軽い。
熱可塑性(熱すると軟化して成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質)をもつ。
染料・染色講座 上級編 目次
染色処方とは料理のレシピみたいなもの。
「はかり」・「鍋」など染色に必要な道具について解説しています。
「浴比」・「%」などについて分かりやすく図解で解説しています。
実例だけでなく簡単に計算できる「染料自動計算フォーム」もあります。
微量の染料を誤差なく計量する方法について解説しています。
「折れ線グラフ」ぽい染色処方(レサイプ)の見方を解説しています。
「色あわせ」とも呼ばれる本番染色前の重要な作業について。
色の彩度を下げる?混色とは?について図でわかりやすく解説しています。
綿や麻やウール。色の付き方、縮み方。
各種繊維・テキスタイル(織物)の分類一覧表を掲載しています。
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