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染料 染色 用語辞典-あ-お

染料・染色用語辞典

染色に役立つ用語や単位、繊維・テキスタイルの解説などの用語集です(用語辞典)。あ~おで始まる用語を収録しています。

染料・染色用語辞典 あ~お

染料・染色用語「あ」

アーキュエイトステッチ(Jeans用語)
リーバイスのバックポケットの燦然と輝くアーチ状のステッチ。そのモデルはアメリカの象徴イーグルとも引き絞った弓ともいわれるが、どちらかははっきりしていない。 1873年に考案されそれ以後リーバイスのバックポケットに燦然と輝いているディテールだが、まねをするメーカーが数多く、1943年に商標登録された。

アースカラー(ファッション用語)
大地(アース)を思わせる色。ベージュやカーキなどを含む茶色系の色が中心。アーシーカラーとも言う。

アーバン (urban)(ファッション用語)
「都市の、都会の」の意で、都市特有の感覚やライフスタイルという場合に用いる。

アール・デコ(ファッション用語)
art decoratif(装飾美術)の略。1910~30年代、パリを中心に美術、建築、工芸などに見られた装飾様式。直線や幾何学的な図柄で構成されたシンプルなデザインが特徴。ファションでは、ポール・ポワレ、シャネルなど「20年代調」によく見られる。

アイビー・ルック(ファッション用語)
米国東部の学生スタイル。ナチュラル・ショルダーで衿の狭い寸胴型のシルエットに、細身のパンツを合わせる。1950~60年代に日本でも流行。

アイランド・ディスプレイ(ファッション用語)
商品の陳列方法の一つ。「島陳列」と呼ばれているもので、璧に接する面がなく、売場の中で周囲を島のように隔離した陳列のこと。四方から見える位置にあって、売場全体のムードに影響を与えるのが特長。売場のレイアウト上、重要な陳列法とされている。

アヴァンギャルド - avant-garde(ファッション用語)
軍隊の前衛部隊、先頭艦隊という本来の意味から転じて、芸術における「前衛」の意。フランス語。表記上、アバンギャルドとも。また、アドバンストと同義。シュルレアリスムの影響を受けたといわれるエルザ・スキャパレリ

亜塩素酸ナトリウム
NaClO2強力な酸化剤である。酸と接触すると爆発性で有害な二酸化塩素を放出する。140~150℃で分解する。(シルブライト)高温    ph3~5  (注)粉末への衝撃や摩擦(注)二酸化塩素ガスが発生するので排気に気をつける(○)綿・麻・レーヨン・アセテート・合繊(X) 絹・羊毛 (黄変・脆化)

赤タグ(Jeans用語)
1940年代までのLee 101に付けられていたタグ。センター赤タグとも呼ばれ、ヴィンテージカウボーイ101を象徴するディティールの一つ。

赤タブ(Jeans用語)
バックポケットにちょこんと付けられている小さなタブのこと。1936年9月1日、ロデオ大会で自社のジーンズがどれかわからないとのクリス・ルシア女史の発案から、リーバイストラウス社が発明し付けたのが始まり。米国では1938年に登録商標され、他のメーカーが取り付けることはできなくなった。余談ではあるがドゥニームも米国では青タブを付けている。

赤耳(Jeans用語)
セルビッチの耳の部分に赤い糸が使われているもの。概ね1本だが、2本ある物や全部赤い糸を使用したものもある。セルビッチについてはセルビッチ参照。2.リーバイスヴィンテージジーンズの中で、耳付きジーンズの最終モデル。1975年頃~1983年までのモデルのこと。

上がりヒゲ(Jeans用語)
穿き込む事によって表れたヒゲの1種で、股部から逆サイドにかけて上方に刻まれたヒゲのことをこう呼ぶ。

アクリル
石油を原料とする合成繊維。
ふんわりとした羊毛のような軽さと暖かさを兼ね備えた性質をもつ。
染色では、塩基性の染料でカチオン染料がよく使われる。

アクセシビリティ―
accessibility。染料が繊維中の特定の官能基に到達することの難易度。

麻(あさ)
セルロース繊維のひとつで、麻と綿などがある。天然繊維の中でもっとも強い強度もつ。保湿性に優れる。伸度は低い。他の繊維より染色性は悪く、均一に染まりにくい。

アシッド・ファッション(ファッション用語)
別名「サイケデリック・ファッション」。一九六〇年代に氾濫した「アシッド」と呼ばれる幻覚剤=LSDなどを服用したヒッピーが、超感覚的な体験をもとに装ったファッションのこと。

アジャスター(Jeans用語)
ジージャンの腰部分の調節をするもののこと。ボタンによる調節やシンチを使った調節などがある。リーバイスの1stはシンチによる調節、2ndはボタンによる調節である。

亜硝酸ナトリウム
NaNO2有機ジアゾニウム塩の合成に重要。発色剤として食品に添加される。

アセテート
「アセチルセルロース」と呼ばれるセルロースと酢酸の化合物を原料にして作られた半合成繊維。
形状記憶性があり、プリーツ加工しやすい。
シルクのような柔らかさと光沢がある。

アセトアルデヒド
(CH3CHO) はアルデヒドの一つ。IUPAC命名法ではエタナールとも呼ばれる。エタノールを酸化して得られる。これがさらに酸化されると酢酸となる。人体にとって有毒物質で、飲酒後の悪酔いや二日酔いの原因となる。また、建築材から放出されるアセトアルデヒドはシックハウス症候群の原因として問題視されており、これを含まない建築材の採用も進んでいる。

アセトン
CH3COCH3・比重 液体 0.791  気体 2.00 ・融点 -94℃・沸点 56.1~56.5℃  ・無色の可燃性液体。・揮発性が大きく引火しやすい。 ・特異臭・水,エタノール,ジエチルエーテル,クロロホルムなど多くの有機溶媒と混じりあう。

アセンディングカラー(ファッション用語)
上昇色。

アゾ基
窒素原子が2つ結合した-N=N-という構造の官能基である。アゾ基を持つ化合物は有色のものが多い。

イソシアネ-ト
イソシアナート、イソシアン酸などとも呼ぶ。非常に反応性に富んだ官能基。ポリウレタンの材料になるため工業的にも重要な化合物。化学的結合の方が機械的結合や分子間引力の結合よりも強いためイソシアネート系接着剤は,他の接着剤を用いた時に比べて高い結合力が発揮され,強度的性質の優れた製品が得られる。価格が高い。離型が他の接着剤以上に問題.

アタリ(Jeans用語)
簡単に言えば色落ちのこと。腿のアタリなら腿の色落ち、耳のアタリといえば生地の外側の表に現れる耳型の色落ちのこと。

アナロジー(ファッション用語)
手作業のこと。

アニオン性染料
アニオン性の染料がカチオン性の物質で固定化された場合は、繊維上を移動し易いらしく、乾燥斑の元凶となる。

アニリン
化学式C6H5NH2で表される、芳香族化合物の一つ。ベンゼンの水素原子の一つをアミノ基で置換した構造を持つ。染料,天然ゴムなどの化学製品、農薬や医薬品などを製造する際の中間物質として取り扱われている。無色透明の液体で可燃性である。 水には難溶だが、アルコール、エーテル、ベンゼンには易溶。毒性を持ち、接触、吸入により速やかに人体に吸収され、中毒症状を起こす。

アプリケーションカラー(ファッション用語)
活用色。応用色。

アミラーゼ
糊を分解する酵素剤。2種類ある。パス600と呼ばれる。単品で澱粉・PVA・アクリル糊除去。phに変動があるとアミラーゼの作用は低下する。    使用界面活性剤 陰イオン・非イオン酸化剤との併用は X『細菌液化型アミラーゼ』αアミラーゼ主成分。でんぷんの液化力が大きい。熱に安定性がある。65~75℃ ph6~7 2時間 10~20g/ℓ『麦芽アミラーゼ』βアミラーゼ主成分。熱に安定性がない。40~50℃ ph5~5.5 6時間 10~20g/ℓ

アミン
アンモニアの水素を炭化水素基で1つ以上置換した化合物の総称。置換した数が 1 つであれば第一級アミン、2 つであれば第二級アミン、3 つであれば第三級アミン。塩基性を有し、プロトン(水素イオン)が配位結合する。これは、窒素原子が非共有電子対を持つためである。ハロゲン化アルキルとアンモニアとの反応で生成する。

アメリカンカジュアル=アメカジ(ファッション用語)
アメリカ的な明るく開放的なカジュアル・ルックの事。ジーンズ・ルック、スポーツ・ウェア、アイビー・ルック、などを指す。

アメニティー・ファッション(ファッション用語)
快適さ、心地よさ。一九八〇年代後半、心身の快適さや理想的な環境を求める風潮から生まれた快適なファッション。

アモスケイグ社(Jeans用語)
1920年代までリーバイスはアモスケイグ社のデニム生地を使ってウエア類を作っていた。幅の狭いセルヴィッジが特徴。

綾織り(Jeans用語)
デニムのように生地表面に綾目が斜めに現われる生地のことを綾織り物と呼ぶ。綾目は斜文線、または綾線とも呼ぶ。デニムではインディゴ染料で染められたタテ糸が表面に表われ、ヌキ糸とも呼ばれる白糸が裏面に出る。デニム以外にもチノーズなどのカジュアルウエアに使われるツイルなど綾織り物の種類は多い。

綾耳(Jeans用語)
綾織で織られた耳(生地の端)のこと。リーバイスの501には1986年までこの綾耳が付いていた。

アラミド繊維
帝人「テクノーラ・コーネックス」=ナイロンと同じ「アミド結合」を持つ。ナイロンは脂肪族ポリアミド、アラミドは芳香族ポリアミドで、区別してアラミドと呼ばれる。高強力で耐熱性にも優れた「パラ系」(建築用繊維)と、難燃性、耐熱性の高い「メタ系」(レーサー服)に分けられる。 オランダのグループ会社で「トワロン」 ・ 東レ・デュポンが製品名「ケブラー」

亜硫酸
H2SO3殺菌作用・酸化防止作用がある。亜硫酸は多くワインの発酵段階で添加され、「発酵時のバクテリアなど雑菌の繁殖を防ぐ」、「酸化を防止する」ことを目的としている。

アルカリ
pH7.0を示すものを中性といい、これより高い値を示す物質のこと。pHが高いものは皮膚をとかすので危険、ヌルヌルとした感じがある。リトマス試験紙を赤から青に変える。

アルカン(アルキル基)
一般式がCnH2n+2で表される鎖式飽和炭化水素である。メタン系炭化水素またはパラフィン系炭化水素とも呼ばれる。アルカンが置換基となった場合、一価の置換基をアルキル基、ニ価の置換基をアルキレン基と呼ぶ。炭素数の大きいアルカンほど融点・沸点が高い。石油や天然ガスの主成分である。LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)は家庭用・工業用の燃料として広く用いられている。

アルギン酸ナトリウム
海藻の成分をアルカリ抽出して得られる天然高分子で乗り料として接着剤や増捻挫意図して利用されている。水溶性だがマグネシウム以外の2価以上の金属イオンとイオン交換することで不溶性のゲルになる。例えばカルシウムイオンと反応すればアルギン酸カルシウムになる。泥水の凝集にも使用される。

アルデヒド
アルデヒド基 (-CHO) を持つ有機化合物の総称。一般式R-CHO で表される。水素結合を作らないために、アルコールに比べて極性溶媒に溶けにくいが、極性があるため水によく溶ける。また、炭化水素基をもつため有機溶媒にも溶ける。還元性を持ち、酸化されるとカルボン酸になる。銀鏡反応、フェーリング反応に陽性。

アロエベラ
アロエの代表的な品種。アロエには数百以上の種類があるが、本当に有益で効能のあるアロエはわずか数種類。その有効なアロエの代表がアロエベラ。サボテンの仲間のように見えるが、ユリ科に属している植物。アロエベラの葉は大変厚くその中身は水分をタップリ含んだゼリーのよう。必須アミノ酸などの蛋白質、ビタミン・ミネラル、酵素、植物繊維など 70 種類以上の栄養素が含まれている。

アンチモン
Sb, 51の元素。常温、常圧で安定なのは灰色アンチモンで、銀白色の金属光沢のある硬くて脆い固体(←半金属)。合金は、活字用合金に。半導体材料に添加する不純物にも使われる。毒性がある。

アンテナ・ショップ(ファッション用語)
別名「パイロットショップ」、「コンセフト・ショップ」。メーカーや卸売商が、自社制雷叩のテスト販売や人材の育成を目的として設置する店舗のこと。商品市場の動向や、商品企画に役立つ情報の収集先としても利用される。

アンボタン - unbutton(ファッション用語)
ボタンを意図的にはずしたままにし、無雑作な感じで着こなす方法。

アンモニア水
NH3 + H2O → NH4 + OH-・比重 気体 0.597・融点 -77.74℃ ・沸点 -33.42℃・無色透明で強い刺激臭のある気体。・水,エタノールによく溶ける。・水溶液は弱アルカリ性。・塩化水素(塩酸)と反応して塩化アンモニウムの白煙を生じる。・硫酸銅水溶液と反応して緑~青色の沈殿を生じる。

染料・染色用語「い」

イエローステッチ(Jeans用語)
黄色い糸の事。日本のクラフトジーンズメーカーではだいたいイエローステッチだと綿糸である。リーバイスはイエローでもスパンである。

イオン結合陽
イオンと陰イオンが引き合う【酸性染料→羊毛・絹・ナイロン】【カチオン染料→アクリル】

い草
単子葉植物イグサ科の植物のい草を原料とする天然繊維。
スポンジ状の繊維の性質を持つため、弾力性がある。
綿の約2倍の吸湿性と放湿性をもつ。

石綿(アスベスト)
蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の鉱石を原料とする繊維性鉱物。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れる。
簡単に飛散し、肺に吸入されても石綿繊維が分解されないという特性をもつ。

移染(いせん)
染料が繊維上で移動する現象のこと。マイグレーション 参照。

一次不純物
天然繊維に含まれる不純物。ろう・脂肪質・ペクチン質・タンパク質・セリシン

インシーム(Jeans用語)
パンツ脚部分の内側の縫い目のことを指し、オレンジやイエローの糸でステッチングされている。

インジゴの色素の生成
インジカン(無色)--<分解>-→ インドキシル(無色) --<酸化>-→ インジゴ(青色)いずれの藍植物も、インジゴの前駆体であるインジカン(無色の水溶性物質)を含有している。これが加水分解されてインドキシルに変化し、その2分子が空気酸化とともに結合することによって、青色のインジゴ色素を形成する

インスパイア(ファッション用語)
「ひらめく」という意味。

インターロック(Jeans用語)
縫製方法の1つ。両耳付きの割縫い、片耳付きの割縫い、そして耳なしの割縫いの次に生まれた縫製仕様。生地を合わせ縫いし生地端を割らずにかがり縫いする方法で、広幅デニムの普及と共に大量生産を可能にした縫製方法。

インタラクティブ(interactive)(ファッション用語)
元来「相互作用的」の意味。「相互方向的」とか「対話的」と訳すことがある。

インチ(Jeans用語)
2.54cm 60インチ=152.4cm

インディゴ・リキッド
25%が安定性がよい。インディゴ・リキッドは実際の染めには還元剤が必要。濃度40%にすると1工程増でコストUP。実用的には濃度30%必要。濃度40%のものもある。インディゴリキッドはロープ染色では芯まで染まりすぎるきらいがある。濃度を薄くすると酸化が進む。

インフォメーションカラー(ファッション用語)
情報色。

染料・染色用語「う」

ウインス
回転するリールなので布を染色液中に循環させる染色機。精錬・洗浄にも用いられる。大きな浴比を必要とするので次第になくなりつつある。

ウインス(リール式・コンベヤー式)
ロープじわの防止や布の張力を低くするために2本のリールを用いる。

ウール/ナイロン混を酸性染料で両サイド染色
一般的にナイロン側が濃く染まる。染色時にナイロン汚染防止剤を使用することにより、両繊維を同色、同濃度に染色できる。

ウールの染料を使わない染色
福岡技術センターとクラボウで共同開発。繊維自身を発色。ポリフェノールを反応さす。

ウエスト・マーク(ファッション用語)
ウエストを絞ったり、ベルトを使って腰部を強調させる表現。本来の意味は「ウエストを強調する、ウエストに注目する」で、その名のとおりウエストが引き締まって見えるなどの効果がある

ウエスト(Jeans用語)
ジーンズではウエストバンド1周の長さのことを指す。主にインチ表記で表される。サイズ選びではまずこのウエストを基準にして選ぶのが常識(レングスは後で裾上げする場合が多い)ショップ等が独自で行う実寸には、内径を測る場合と、平置きにした状態で直線を測りそれを2倍にした場合とがあり、同じ品でもショップによって多少ズレが生じる場合があるので要注意。パッチに表記されているWがウエストに当たる。Lはレングス。

ウエストオーバーオール(Jeans用語)
まだ、ジーンズという呼び名がなかった頃、ウエスト丈のパンツ(今で言うジーンズ)のことをウエストオーバーオールと呼んでいた。今現在の胸当て付きのオーバーオールはビブオーバーオールと呼ばれていた。

ウエストバンド(Jeans用語)
ジーンズのウエストをホールドする部分で、腰にフィットさせる重要パーツ。ベルトループ装着前はサスペンダーボタンが付けられていた。古いジーンズのウエストバンドには、上がシングルステッチで下がチェーンステッチの縫製がよく見られ、後に上下チェーンステッチに移行していった。

ウォータージェット織機
横糸を水圧で運ぶ。(主に合繊用)

打ち抜きリベット(Jeans用語)
凸部リベット凹部バーの間にデニム生地を挟み、凸部リベットのほうから打ち抜いて固定したもの。大胆に打ち抜くので、凸部と一緒に糸がはみ出してくる現象が見られ、それがヴィンテージとしての味となっている。歴史的には、ジーンズのファッション化に対応し、受けの部分にカバータイプのものを使用するなどして荒々しさを取り除くためのパーツ開発が行われ進化していった。

羽毛(ダウン)
水鳥の胸に生えている毛を原料とする動物繊維。
吸湿発散性に大変優れており、軽くて多くの空気を含む。
大変やわらかくしなやかで温かい。

裏原宿(ファッション用語)
東京の原宿の表参道など、若者ファッションの中心地として知られる表通りでなく、裏通りや奥まった小さな通りのこと。略してウラハラ。

裏耳(Jeans用語)
リーバイスの1st、2ndなどに見られるヴィンテージディティールで、前たて部分裏側のセルヴィッジのことを指す。

裏リベット(Jeans用語)
別名コンシールリベット、隠しリベットとも言う。1934~35年頃採用され、1937年9月1日に特許が下りている。1966年までのディテール。当時大切な鞍を傷つけると言うクレームが多数あったことから発明されたアイテム。今となっては一つのステータスとなっている。

ウレタン
ポリウレタン 参照。

染料・染色用語「え」

エアチャンバー(排水用語)
曝気槽。下水処理の工程で、活性汚泥とともに圧搾空気を吹き込んで、汚濁物質を酸化的に分解する施設。エアレーション-タンク。

エアパール
日本エクスラン工業開発。日本の気候に適した毛布素材。抗菌アクリル繊維と制電・極細アクリル繊維と極細ベンベルグの3つの組み合わせ。冷え感・蒸れ感がない。乾燥が速い。抗菌防臭性がある。

エアリング
空気に触れさせて酸化させる。(ロープ染色)

エージング
常温で加工剤を反応させること

エーテル系ウレタンバインダー
エーテル系ウレタンバインダーは加水分解しない。しかし日光堅牢度が極端に弱い

液アン加工
液体アンモニアマーセリゼーション。染色性の増大は著しくないが、防縮性が高く、柔軟な風合いが得られる。樹脂加工の前処理として適している。

液流染色
布をロープ上で染色するウインス染色機を改良したもの。ジェットノズルからの染液による液流で布を回転・搬送する。(長)縦方向にかかる張力が比較的少なくシワが同じ位置に固定される危険が少ないためシワのない均一な染色が得られる。(欠)噴射の発泡によるムラ染めが発生しやすい。(実)主に綿ニットの染色

エクスペクテッドカラー(ファッション用語)
期待色。

エスニックルック(ファッション用語)
民族調のファッションの事。特にアフリカ、中近東、東南アジアなどユダヤ、キリスト教徒以外の民族調ファッションを指す事が多い。70'

エスノ(シック)(ファッション用語)
和製英語で、シックに着こなす民族調(エスニック)ファッションの意味。民族的な雰囲気を取り入れながら、全体的には都会風の洗練された着こなしが特徴。

エチルアルコール
C2H6O酒類の主成分であるため酒精とも呼ばれる。酸化されるとアセトアルデヒドになる。

エチルエーテル
C4H10O無色であまい刺激臭のあるねばりけの小さい液体。ジエチルエーテルともいう。▽揮発性(沸点35℃)・引火性ともに大きく,麻酔作用がある。エタノールに濃硫酸を加え蒸留するとえられる。溶剤として多く利用される。

エチルセロソルブ
別名 エチレングリコールモノエチルエーテル・エトキシエーテル・エチルグリコール。主に樹脂・塗料・印刷インキの溶剤に使われる。常温で無色の液体。エポキシ樹脂をよく溶かす性質がある。染料をよく溶かし浸透性が良いので革製品の染色にも使われる。水に排出された場合も良分解性。

エチレンエテン
(ethene)) 二重結合を持つ有機化合物。つまり一番単純なアルケンといえる。チーグラー・ナッタ触媒で重合するとポリエチレンになる。果実の「色づき」「軟化」といった成熟にも関与している。これはエチレンがセルラーゼに関与し、細胞膜組織の破壊が誘導されるためと考えられている。

エディターズバッグ(ファッション用語)
B5またはA4が入りそうな四角い形状で、肩から掛けられる長さのストラップが2本取りのバッグ。外側にポケットやジップ、ヒモなどの飾りが付いていて存在感のあるデザインのもの。

エバールエチレン
ビニルアルコール共重合体.芯鞘構造の繊維で、外側は水酸基を多数もつ樹脂“エバール”、内側の芯部分は ポリエステル

エマルジョン
乳化によって形成される系。水と油が混ぜ合わさった物など

エラスティン
(弾力素)皮膚の真皮を構成している成分。動物の体からの抽出物で、弾力腺維硬蛋白質でお肌に弾力を与え細胞の働きを活発にします。即効性があり、お肌に弾力と光沢を与える作用のある大切な成分です

塩化ナトリウム (塩)
NaCl  →   Na+ + Cl-比重 2.17 ・融点 800℃ ・沸点 1413℃・無色の結晶性固体。・温度による溶解度の変化が小さい。・硝酸銀と反応して塩化銀の白い沈殿をつくる。

塩化アンモニウム
NH4Cl, 分子量: 53.50 比重: 1.53。無色または白色粉末で無臭。溶液はほとんど中性。濃塩酸とアンモニアの反応で生成。NH3+HCl。肥料、食品添加用、染色、火薬の原料、他 ・水溶液を煮沸するとアンモニアを発生し,塩化水素がのこり酸性。・化成肥料の成分として利用。

塩化カリウム
KCl・比重 1.984    ・無色の結晶又は白色の粉末。・水に溶けやすい  ・エタノールにはほとんど溶けない。・苦い塩味の結晶 ・性質は塩化ナトリウムに類似。

塩化第一鉄
FeCl2・比重 無水物 2.898・緑黄色~緑色の塩化第一鉄と黒褐色~黄褐色の塩化第二鉄(FeCl3)がある。・塩化第一鉄は吸湿性の固体である。・希硫酸に溶けやすく,エタノールにやや溶けやすい。

塩化第一錫
SnCl2・2H2O無水物と二水和物が知られているが、二水和物が一般的に流通している。無色結晶で潮解性がある。37.7℃で結晶水中に溶けて分解する。水に極めて溶けやすい(15℃で水100mLに269.8g溶ける)。塩酸、エタノールに可溶。強熱すると酸化錫(Ⅱ)の煙霧及びガスを発生する。煙霧及びガスは有害なので注意する。

塩基
「酸と中和反応をして塩を生成する物質群」という物質グループの概念。狭義には「酸との相互作用」といった意味であるが、日常ではアルカリ性と塩基性とは混用される場面が多い。

塩酸
HCl → H+ + Cl-比重 37%1.19  8%1.04・無色透明で刺激臭のある液体。・空気中で塩化水素が吸水分を吸収して白煙を発生。・硝酸銀溶液で白い沈殿を生じる。・アンモニアと反応して塩化アンモニウムの白い煙をだす。・二酸化マンガンなどの酸化剤で塩素を発生・鉄や亜鉛などの金属を溶かして水素を発生

塩縮加工
絹布に著しい収縮を起こさせて縮緬状の外観、風合い、大きな伸縮性を与える加工技術であり、通常硝酸カルシウムや塩化カルシウムなどの中性塩類の熱濃厚溶液に絹布を浸漬して行われる。この時に絹表面を樹脂等で被覆して塩縮加工による収縮を一部防げば、収縮部分と未収縮部分で多様な文様を表現することができる。

塩縮加工(Jeans用語)
絹の縮加工からきた言葉。水酸化ナトリウムを使用し生地を縮じませて皺を出す加工かなり、縮む。ブロードクロスなどはペーパーライクな仕上がりに裏毛などは縮んでビンテージのような雰囲気になる。

エンブロイダリー(ファッション用語)
「刺繍」という意味。

染料・染色用語「お」

王水
濃塩酸と濃硝酸を約3:1に混ぜた溶液 。通常の酸(硝酸や塩酸)に溶けない金・白金などを溶解できる

オーガニックコットン(Jeans用語)
無農薬で有機栽培された綿のこと。アトピーなどのアレルギー肌にも優しい素材と言われてる。ジーンズにもまれに使用される場合もある。

オートマチックジッパー(Jeans用語)
つまみがいかなる角度であってもスライダーを止めることのできる機能を有するシステムを持つジッパー。つまみに引っ張る力を加える事によりロックが解除される。代表的なジッパーにタロン42ジッパーがある。

オーバーオール(Jeans用語)
ジーンズのこと。リーバイスは'50年代中期まで正式にはこう呼んでいた。

オーバーダイ加工(Jeans用語)
製品を後から染める加工法。ストーンウォッシュやサンドブラスト加工した後にベージュでオーバーダイするとアタリがついて白くなった部分にベージュの色がのり古着の様に汚れた感じの色落感が出せる。この様に古着っぽくさせる為だけでなく通常のブルーデニムを別の色で染めて通常の染めでは出せない微妙な色を出す為にオーバーダイ加工する場合もある。現在では1種類の加工だけでなく数種類の加工を組み合わせ本当に穿いて色落させたもの以上に古着感を追求しているものが多い。

オープンシーム(Jeans用語)
耳の無い生地端をかがり縫いしてから割縫いをしたシーム部分のこと。これは広幅デニムの普及に伴い生まれた仕様で脇割り縫いとも呼ばれる。厳密に言えば両耳、片耳も割縫いであるが、耳つきか耳なしかを区別するために使われる事が多い。

オールインワン(Jeans用語)
いわゆる“つなぎ”のことで、身体全体が一着のワークウエアで包み込まれることから“オールインワン”と呼ばれるようになったと思われる。 デニムのワークウエアの中では、ビブ付きオーバーオールと並ぶ代表的なアイテム。 ゆったりとしたフィットと収納量に優れたポケットを多数装備しているのが特徴で、ミリタリーのワークウエアとしても知られる。 デニムの他に、ツイル、ヘリンボーン、ヒッコリーなどのワークウエア素材が用いられることも多い。

オールドジーンズ(Jeans用語)
リーバイスで言うと、赤耳終了後に脇割縫いになってからの黒かんぬき、紺かんぬき、グレーかんぬきあたりの時代のジーンズを指す。概ね81年から83年くらいの時代のジーンズを指す。 なお、金糸かんぬきは現行品と同じであるが、その金糸かんぬきの中でも生地が少しずつ変わっているようだ。

汚濁負荷量(排水用語)
処理施設で処理すべき汚濁物質量(BODやSSなど)。汚水量と汚濁物質濃度を乗じて求める。例えば1日当たりの汚濁負荷量は次式によって算出される。
汚濁負荷量(Kg/日)=汚水量(m/日)×汚濁物質濃度(mg/リットル)÷1000

汚泥【おでい】(排水用語)
重力や生物の作用等によって水中の浮遊物質が沈殿、堆積し泥状になったものをいいます。

オプアート(ファッション用語)
現代抽象芸術の傾向の一。錯視的な効果をもつ幾何学的構成が特色。

オフセットセンターループ(Jeans用語)
ヒップライン中央のダブルステッチ縫製部を避けてつけられた最後部のベルトループのこと。ベルトループ下部が斜めにオフセットされているタイプと上下ともにオフセットされたタイプが存在する。生地が重なり厚地になった部分を避けて縫製することで生産効率化を目指した仕様とも言われる。縫製技術の発達により現在では、ヴィンテージ・タイプ以外のジーンズでは見ることのできない仕様。

オフ・ネック(OFF NECK)(ファッション用語)
オフとは、離れた、の意で、タートルネックの日本での略称。首にぴったりせず、浮きかげんに離れてゆるく立った「とっくり衿」のこと。

オブリーク(ファッション用語)
斜めの意。

オリジナル・ブランド(ファッション用語)
ストア・フランドの一種で、品質、機能、デザインの面で独創性を出すためにストアが独自に開発した商品フランドのこと。「独自開発フランド」が本来の意味。

織りネーム/インサイドネーム(Jeans用語)
タブとは別にジーンズの内側に縫い付けられる布製ラベルのこと。ブランド名の他にサイズ、防縮加工が施されたデニムであることなどの情報が縫い込まれることもある。

オレフィン
エチレン・プロピレン・ブタジェン等の高分子化合物を総称する「不飽和炭化水素」のことで、 代表的なものはPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などです。 炭素と水素の化合物です から、焼却しても塩化水素ガスが発生しません 。

オレンジタブ(Jeans用語)
1970年頃からリーバイスの大量生産品(ライン8)に使われていたタブ。ヴィンテージのオレンジタブの505Eは、コインポケットの縫製が簡素化されていたり、リベットが省略されていたり、外側の縫製が脇割りでなく巻き縫いになっていたりと色々レッドラインとの違いが見うけられる。 現在のオレンジタブの定義については現在調査中。

オンス(oz)
重さを表す単位。(1オンス=28.3グラム)ジーンズに用いられているデニムは11~15オンスで、14オンスと言えば、1ヤード(約91.5センチ平方メートル)あたり14オンス(397.6グラム)のデニムのことを言う。

オンス(Jeans用語)
重さを表す単位。(1オンス=28.3グラム)ジーンズに用いられているデニムは11~15オンスで、14オンスと言えば、1ヤード(約91.5センチ平方メートル)あたり14オンス(397.6グラム)のデニムのことを言う。

オンブレ(ファッション用語)
フランス語で「濃淡をつけた」と言う意味。色や柄をぼかした物である。

染料・染色講座 上級編 目次

 

染色にも料理にも大事な「レシピ」

 染色処方とは料理のレシピみたいなもの。

 

染色試験器具について

「はかり」・「鍋」など染色に必要な道具について解説しています。

 

染色でつかう単位

「浴比」・「%」などについて分かりやすく図解で解説しています。

 

染料の計算

実例だけでなく簡単に計算できる「染料自動計算フォーム」もあります。

 

染色試験の計量方法

微量の染料を誤差なく計量する方法について解説しています。

 

染色処方の見方

「折れ線グラフ」ぽい染色処方(レサイプ)の見方を解説しています。

 

カラーマッチング

「色あわせ」とも呼ばれる本番染色前の重要な作業について。

 

混色の理論

色の彩度を下げる?混色とは?について図でわかりやすく解説しています。

 

いろんな素材を黒染め比較してみた

綿や麻やウール。色の付き方、縮み方。

 

繊維の種類

各種繊維・テキスタイル(織物)の分類一覧表を掲載しています。

 

・染料・染色用語辞典

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